第4回 ひのとり連携会~医療と介護の連携~

第4回ひのとり連携会を開催しました

2月20日に、ひのとり連携会を開催いたしました。

今回は 22施設・31名 の皆さまにご参加いただき、これまでで最も多い参加人数となりました。お忙しい中ご参加いただき、誠にありがとうございました。

回を重ねるごとに、医療・介護の垣根を越えたつながりが広がっていることを実感しています。同じ地域で在宅療養を支える仲間として、顔の見える関係を築けていることを大変嬉しく思います。

今回も現場に直結するテーマを取り上げ、活発な意見交換が行われました。多職種それぞれの視点からの発言があり、実践につながる学びの多い時間となりました。

今回の講演テーマは、以下の2題でした。

① 在宅で支える心不全療養の実際

〜多職種で押さえておきたい観察ポイントと生活指導〜
(講師:訪問看護キープオン守山 HEART TEAM 理学療法士 藤山裕晃)

高齢化が進む日本では、心不全患者は年々増加しており、いわゆる「心不全パンデミック」とも言われています。
心不全は再入院を繰り返しやすい疾患ですが、実は悪化要因の多くは“生活因子”であることが知られています。

つまり、在宅での療養支援がとても重要なのです。

講演ではまず、心不全の基礎知識や進行ステージについて整理したうえで、

  • 体重の変化(うっ血のサイン)
  • 血圧・脈拍の変動
  • 息切れの程度(Talk testの活用)
  • むくみの確認方法
  • 疲れやすさや活動量の変化
  • 食欲低下や不眠、夜間尿の増加

など、在宅で押さえておきたい観察ポイントを具体的に解説していただきました。

特に印象的だったのは、「普段の生活を知っている支援者こそ、小さな変化に気づける」というメッセージです。

さらに、生活指導の実例も紹介されました。

例えば、

  • 庭の水やりは“6L満タン”から“半分以下”へ
  • 作業は30分以内、10分ごとに休憩
  • 上肢を高く挙げる作業は短時間に
  • 洗車の日は他の活動量を調整

など、「禁止」ではなく“どうすれば続けられるか”を一緒に考える支援の姿勢が印象的でした。

在宅での心不全支援は、医療だけでは完結しません。
主治医、看護師、リハビリ職、管理栄養士、薬剤師、ケアマネジャー、訪問介護など、多職種が生活を支えることで再入院予防につながることを改めて学ぶ機会となりました。

②医療と介護の勉強会~相互理解の先にある連携~症候の見方シリーズ「認知症」

〜相互理解の先にある連携〜
症候の見方シリーズ「認知症」
(講師:ひのとり整形在宅クリニック 院長 鴨下友彦)

2題目は、症候の見方シリーズより「認知症」をテーマに行いました。

認知症の方のケアでは、
意思疎通が難しくなった中で、どのように治療方針やケア方針を合意していくかが大きな課題となります。

講演では、

  • 本人のこれまでの価値観をどう汲み取るか
  • ご家族の思いとのすり合わせ
  • 医療側とケア側で感じる“搬送基準の違い”

について率直な共有がありました。

在宅医療の立場としては、
「どこまで自宅で対応できるのか」
「病院でなければ受けられない治療は何か」
を見極めながら搬送判断を行っています。

一方で、ケア側には
「家族や介護サービスで支え続けられるか」
という生活面での評価があります。

医療だけ、介護だけで判断するのではなく、
双方の視点を持ち寄って総合的に今後の方針を考えることの重要性が強調されました。

◆ 最後に

今回の連携会でも強く感じたのは、
私たちは立場は違っても、目指している方向は同じだということです。

それは、
利用者様とご家族が安心して在宅療養を続けられること。

そのためには、情報を共有し、考えを共有し、
そして「安心を共有する」ことが何より大切です。

これからも、顔の見える関係を大切にしながら、地域全体で在宅療養を支えていけるよう取り組んでまいります。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました
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医療法人ひのとり ひのとり整形在宅クリニック
所在地:愛知県名古屋市北区山田2丁目4-58
TEL:052ー908-2072

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↑訪問看護キープオン守山 HEART TEAM 理学療法士 藤山氏の講演中の様子

↑ひのとり整形在宅クリニック鴨下院長の講演中の様子

↑ひのとり検討会の質疑応答の様子。たくさんの方にご参加いただきました。